北海道にある美術館の芝生広場に設置するための椅子である。
その場所に設置する際、椅子によって芝生が押しつぶされているような表現にはしたくないと考えた。
木材の家具は各部材が大きくなり、存在感のあるものになってしまう。
そこでシャローチェアは素材に木材を使用しながらも、各部材を三角形にすることで前方90°の範囲では奥行き感が消失して絵に描いた2次元的な見え方となった。
椅子に座ると紙のように薄い木の板の上で、浮遊している感覚が生まれた。
W450
D450
H900
イタヤカエデ オイルフィニッシュ
Photo:Yuji Kotani