奥行感のあるLDKとタマゴの個室
新宿区に建つマンションのリノベーション。
子どもの成長に伴い、現状1室しかない部屋数を増やしながら、家族が集まるLDKを魅力ある空間へ変更したいとの依頼。
元々のプランは39㎡の中を長手方向を平行に2分割された1LDKの状態。それぞれの空間はLDKとしては狭く、もう片方は家族4人の個室と
してはオープン過ぎて、今後の子どもの成長によって使い方が限定されてしまう状態だった。
そこで、2分割している壁を撤去して1度全体をワンルーム状態にして、楕円のタマゴ型のヴォリュームを配置した。
楕円の外側になるLDKからは、楕円の壁の終部が見えなくなり、空間が奥へ続いているように見えて連続性と広がりを与えている。
楕円の内側は最低限のスペースの個室に区切られていて、壁の高さを2.1mとすることで空調や換気も全体一室空間として対応している。
建築用途//専用住宅
所在地//東京都新宿区
竣工//2016 .05
延床面積//51㎡
Photo: 石田 篤
施工 : 手槌建築