築45年の分譲集合住宅を賃貸とするためのリノベーション。
入居者の入れ替わりに伴うメンテナンスの必要で無い部分と、必要な部分をコントロール出来ないかと考えた。
通常入居者が退去したあとは、天井や壁のビニルクロスを新しく張り替えたり、再塗装したり、フローリングのキズの補修や張り替えが発生してしまう。そうしたほうが次の入居者の印象が良いからで、契約も決まりやすい。
しかし、オーナーはこのようなランニングコストを極力減らしたいと考える。
そこで、床にオークの無垢フローリングを使用し、壁にも無垢のオーク材を多く取り入れたデザインとした。
合板タイプのフローリングだと表面が剥がれたり、キズが付くと下の合板が見えたりするが、無垢材のクリア仕上げだと傷が付いても同じ木の表情は変わらない。
壁も同様で、年月が経っても”味”として魅力的な表情と変化する部分として付加させている。
所在地//東京都文京区
竣工//2015 .03
主体構造//RC造
専有面積//42.70㎡ (1LDK)
Photo: DIMPLE Architects
施工 : サンヨー住宅